CONCEPT|コンセプト

世界じゅうで愛されている「オレンジ」という果実。
どんなに食べても飽きることはなく、定番でありながら、しかしそれはいつも新鮮です。
欧米において「オレンジ」は、人を元気にしてエネルギーを呼び起こす色として知られています。
また、楽しいこと、面白いことの予感を感じさせ、好奇心をそそる色とも言われています。
夜と昼のあいだに、朝日が昇ります。
昼と夜のあいだに、夕陽が沈みます。
その曖昧な一瞬に、空はオレンジ色に染まります。
「曖昧」を「感動」に変えることのできる魔法の色。
ぼくたちのお手本は「オレンジ」です。
そして、必要なのは、お互いを高め合うパートナー。
そんな理由から、ぼくたちは
「オレンジ・アンド・パートナーズ」という名前で歩み始めることにしました。

小山薫堂

付録

小山薫堂著『考えないヒント』(幻冬舎新書)より
2006年11月

その会社は、「場所をメディア化する」ということを一番の目的にしています。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ある場所に付加価値をつけてブランド化して、
ゆくゆくはそこがメディア的な役割をすることを一番の目的とした会社です。
僕は今までずっと、テレビや雑誌の仕事をしていて、メディアというものが時代の最先端にあると思っていました。
でも六本木ヒルズができたときに、メディアを追い越して、場所のほうが最先端じゃないかなと思ったんです。
六本木ヒルズには、いろいろな人が集まってきますよね。そして、情報というのは、結局は人です。
この面白い場所にいろいろな人が集まってくることによって、
付加価値が生まれて、場所自体がメディアのような役割を果たしていく。
それはテレビや雑誌とかを読むよりも、ここに来たほうが面白い情報が手に入る、
今という時代がビビッドにわかるということです。
六本木ヒルズができる前は、このあたりはテレビ朝日の敷地でした。
だからよく知っている場所だったんですが、六本木ヒルズがオープンしたら、
テレ朝の敷地でしかなかったところが、なんだか一つのブランドに変化したことに驚きました。
いろいろなショップがあって、レストランがあって、企業が入っていて、会員制のクラブもあったりして、
そこにはいろいろな人が集まってきている。そして、ここで何か情報が発信されて、その情報にみんなが反応する。
これって、まさにメディアですよね。
ヴァーチャル化が進行している今だからこそ、ネットやテレビの中にあるものよりも、実際に自分が行ける場所とか、
手に取って見ることができるものとか、実態のあるもののほうが、強い。なかでも一番強いのが場所だと思うんです。
そういう、場所にブランド力をつけるような仕事をしてみたいと思って、新しい会社をつくりました。
単に企画やアイデアをつくるのと違って、「場所」を動かすのは自分だけでは絶対できません。
そこで、サポートスタッフや、その仕事を取ってくる営業とか、経理とか、ファンドを組むのが強い人とか、
そういう人たちを集めて、プロジェクトを組みました。
会社の名前も、最初は「東京ワンダープロジェクト」にしようとしていたのですが、
ふとオレンジという名称がひらめきました。
オレンジという名前は覚えやすいし、誰からも愛され、
イメージカラーがものすごくはっきりしていて、アイコンになりやすい。
そしてオレンジって、まず飽きられることがありません。また色としても、人を元気にする色なんだそうです。
それに夜から朝に、また昼から夜に変わる空の色ってオレンジ色ですよね。
曖昧のなかに一瞬だけ見える真実のように、人を感動させる。人も美しいと思わせる。
人の心を揺り動かす。もうオレンジで決まりだと思いました。
でもただのオレンジにすると、ちょっとつまらないので、思いついたのが「オレンジ・アンド・パートナーズ」。
この会社では「オレンジ&○○○○」というように、どこかとコラボレートしながら、
何かいろいろなことをやっていこうと思っているので、「パートナーズ」なんです。

TOP