プロジェクト / 企画プロジェクト
WE ARE SMART DRIVERS
日本スマートドライバー機構
- #カルチャー #コミュニティ #ソーシャル #ソーシャルデザイン
コミュニケーションの力で
交通事故を減らす。
約17年分の感謝と継承。
首都高速道路の交通事故削減を目的とし
2007年に発足したスマートドライバーは、
「悪い運転を叱るのではなく、良い運転を褒める。」
という全く新しいコンセプトが共感され、
全国の賛同者の手によって広がっていきました。
そして2025年、事務局としてプロジェクトを
牽引してきたNPOの解散をもって、
1つの区切りを迎えました。
プロローグ
“市民主体型”の
交通安全プロジェクトを、
もう一度市民の手に返す。
SMART DRIVERは、小山 薫堂を発起人に2007年8月10日(道の日)に発足しました。
当時はプロジェクト名をTOKYO SMART DRIVERとし、首都高速道路の交通事故を主目的に活動。
さらに活動内容や幅を広げ2017年にNPO化しJAPAN SMART DRIVER(NPO法人日本スマートドライバー機構)として再出発。交通安全プロジェクトでありながら楽しんで参加したくなるコンセプトやアイデアが支持され、様々なクリエイターや企業等とのコラボレーション、ご当地版の団体などが多数生まれていきました。
プロジェクトのシンボルであるピンクのチェッカーフラッグは、首都高速道路をはじめ様々な場所で今現在も見かけることができます。
そして2025年3月、事務局として牽引してきたNPO法人日本スマートドライバー機構の解散を持って1つの区切りを迎えることになりました。しかし、本来スマートドライバーは市民主体型の交通安全プロジェクトです。事務局がなくても、共感した人一人ひとりがスマートドライバーとして活動することができます。
そこで、約17年間分の感謝を伝えると同時に、改めてプロジェクトのメッセージを多くの人に伝えるための「WE ARE SMART DRIVERS」キャンペーンを実施することになりました。
ラジオを通じて、
優しさを伝播させる
9時間生放送番組
ドライバーとの結びつきも深く、たびたびコラボレーションをしてきたラジオを軸に、改めてスマートドライバーのメッセージを発信するべく「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL JAPAN SMART DRIVER presents DRIVING YOUR LIFE!」を放送。
ナビゲーターはもちろん、発起人でもある小山薫堂と、クリス智子さんです。番組ゲストには、スマートドライバーのロゴを生み出したデザイナーの水野学さんなど、立ち上げ期のレジェンドとも言える方々にご登場いただき、改めてプロジェクトに込めた思いを語っていただきました。
さらに、様々な業界や年代の車好き・運転好きなどスマートドライバーの精神に通ずるゲストが登場。
リスナーから募集したメールテーマは「思い出のドライブ」。スマートドライバーを知っていた人も、知らない人も、なんだかほっこりと、あたたかい気持ちになれる9時間となりました。
参加者一人ひとりが
褒めるパトカー
「ホメパト」になる
ラジオ生放送当日には、リアルなイベントも連動して開催。
スマートドライバープロジェクトの中でも象徴的なアイデアの1つが「悪い運転を叱るのではなく、いい運転を褒めよう。」というコンセプトを体現した「ホメパト」です。
歴代、様々なカーメーカーとコラボレーションしながら活動を続けてきました。
今回は、車好きが集まる代官山 蔦屋書店のミーティングイベント『モーニングクルーズ』とコラボレーションした「HOMÉ PATO Cruise」を実施。
ホメパトの考えに共感した約60台の車が朝早くから大集合。中には、山形からイベントのために車を運転して参加してくれた方も!
ラジオのオープニング時に生中継し、ホメパト(三菱アウトランダーPHEV号)に乗ったリポーターの合図と同時に、お揃いのジャンボマグネットを身につけた車たちが一斉に出発していきました。
1日ホメパト隊員として、皆んなのお手本になるような運転でドライブしつつ、行く先々で気がついたことを「#スマートドライバー」でSNS上に投稿する。
この1日のアクションそのものが、参加者一人ひとりにホメパトの意志を継承する事につながりました。
共感した人が楽しみながら
自由に解釈し広がるのが、
スマートドライバーらしさ
多様なコラボレーションによって、一見交通安全とは無縁なテーマとのブリッジや、ジャンルレスな広がりを見せるのがスマートドライバーの特徴です。
今回は、ラジオ番組と「HOMÉ PATO Cruise」イベント以外にも、コラボレーションが生まれました。その1つが、街に住む人へクルマがある暮らしを提案する若手クリエイターチームのCAR CITY GUIDEと制作した「Smart Drive Map」です。
CAR CITY GUIDEがピックアップした首都高速道路を中心としたご機嫌に走れるドライブスポットと、クリアするとスマートドライバーな精神が身に付くチャレンジリストが掲載されたMAPが完成。
車のある日常を愛する若手クリエイター等身大の目線で解釈されたMAPは、軽やかで楽しげなドライブへと誘ってくれます。(代官山蔦屋書店で限定配布し現在は終了)
車離れというワードが良く聞かれる昨今でも、実は根強く存在している若い世代のドライバーズカルチャーにもスマートドライバーの想いを伝える取り組みとなりました。
さらに、これまでスマートドライバープロジェクトを特に応援してくれた全国の仲間たちへ、事務局から最後の贈り物をいたしました。
その贈り物制作に当たり、ステンシルアーティストの守矢 努氏とコラボレーション。
ドライバーの命を守るエアバックをアップサイクルして 作られたバックのブランド・AIRPAQのヒップバックに、守矢さんが1つ1つ手作業で丁寧に「SMART DRIVER」の文字をステンシルで施しました。
完成したポーチは、まるでスマートドライバーのお守りの様です。このヒップバックと、発起人の小山からのお手紙を添え、これまでの感謝を伝えました。
「交通事故削減」という目的だけでなく、数多くの出会いや思い出が生まれたスマートドライバーは、オレンジ・アンド・パートナーズにとっても思い出深いプロジェクトです。
2025年3月をもって、NPO法人日本スマートドライバー機構は解散いたしましたが、スマートドライバーの精神が、これからも続いていくことを願っています。
Client:NPO法人日本スマートドライバー機構
Executive Producer: 小山薫堂
Producer:萩尾友樹
Planner+Creative director:堀尾優
Planner+Director:小林輝
Director:相場葵
特番ページ
HOMÉ PATO Cruiseの様子
実施時期:2025年3月