プロジェクト / 事業プロデュース

moksa

大和地所

#地域 #旅 #空間プロデュース

京都八瀬に
「生まれ変わり」を体感する
ホテルをプロデュース

元療養施設をリノベーションしたホテル事業開発プロジェクト、
生まれ変わりを体感する宿「moksa(モクサ)」。
市場の未来予測によるビジネスコンセプトと
京都八瀬の土地の歴史・文化を深堀したクリエイティブが共存する
〝地域価値の再構築〟した場所づくりを目指しました。

プロローグ

企画+運営による
育てる場づくり

オレンジとIMD allianceによるJVによって、ブランディングから実際の運営までをワンストップで受託した第一号案件。

元々高級療養施設だった物件をインバウンド向けのホテルにする計画から、コロナの影響で計画から大きく変更することとなり、国内客向けのリブランディングとそれに紐づく運営受託という形でお仕事が始まりました。

ブランディングや開業コンサルのお仕事が多い中、自社+αで本格的な運営業に取り組むこととなった、オレンジにとっても新しいチャレンジ案件です。

京都八瀬の場所の固有性を
深堀した〝生まれ変わり〟
をコンセプトとする宿

ホテルはサービス業の中で最も接触時間が長く、場所の価値を深く感じられる”地域文化の体験型博物館”ととらえることが出来ます。まずは地域を深く知ることから、コンセプト作りを行いました。

京都八瀬は、日本最古のお風呂文化である「窯風呂」発祥の地。また、仏教総本山である比叡山の麓であり、独特の文化監修を持つ八瀬童子、という方々が暮らす場所でもあります。こうした様々な文化的・歴史的背景をつなぎ合わせ、日本人独自の”身を清める”という感覚に着目しました。

海外のリトリートとは異なる、”八瀬”という限定的な地域だからこそできる体験を軸に置く宿を作ることは、コロナ禍で滞ってしまった開放感への内在的なニーズにも応えられると感じ「生まれ変わり」をコンセプトにしました。

蒸湯・お茶・薪料理
による地域性を
現代的に解釈した体験

八瀬に根付く郷土文化から、特に特徴的なもので、かつ現代のライフスタイルと親和性が良いコンテンツを、再編集する形でコンテンツを作っています。

日本最古のお風呂文化である「窯風呂」は、3種類のプライベートサウナ「蒸庵」に。

最澄が日本に最初に持ち込んだと言われるお茶は現代作家による茶器とお茶のルーツである中国茶をベースとする喫茶場「帰去来」に。

地域産業であった杣役(林業)と紐づく頭の上に薪を載せて都に売り歩いた小原女(おはらめ)からインスピレーションを得た薪を活かしたレストラン「MALA」。

お客様との会話の延長線上に、土地の歴史や文化が根付いていることで、無意識に土地の魅力に溶け込むことと、深く知ったときの納得感を生み出す、芯のある運営企画を作りました。

現代作家と作る空間
無意識で読み取る地域性を
「醸し出す」デザイン

空間演出で今回チャレンジしたのは、単なるかっこよさや動線の快適性だけでなく、地域性を「醸し出すこと」。

一つ一つにストーリーがあるコンテンツが増える中、すべてを情報として読み解くのは難しく、もっと直感的に地域性を感じられるもの。として、様々な作家とのコラボレーションによるオリジナルのアートワークをホテル内に点在させています。

アートワークのコンセプトは「呪術モダン」。

日本人が古くから持つ、宗教観や民間習俗の中で培われてきた祈りのデザインをベースに、現代的にアレンジした作品を展示しています。例えば土器や土偶、注連縄や結界といったものを感じながら、現代的な空間にも馴染む素材やデザインにすることで不思議な調和を生み出しています。

こうした理由はともかく直感的に何かを感じる無意識のデザインに、チャレンジしました。

Client:大和地所
Producer+Planner+Creative Director:佐藤剛史
Operation:IMD allince

moksa HP

実施時期:2022年3月 OPEN

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