プロジェクト / 事業プロデュース

NOT A HOTEL FUKUOKA

#地域 #旅 #空間プロデュース

人生の余白が生まれる、
もうひとつの家。

福岡・薬院の閑静な住宅街に佇む、ホテル・・・ではなく、
ここは旅人にとってのもう一つの家。
旅とは、人生の余白。
あたかもその街に溶け込んで暮らすように
人生の豊かさを味わい尽くす拠点として
NOT A HOTEL FUKUOKAは生まれました。

プロローグ

旅と暮らしをもっと自由に。
世界中にじぶんの家を持とう。

旅と暮らしがシームレスになる・・・そんな予感を持ち始めて、わたしたちは自分たちで新しいスタイルのホテルを作ろうと福岡の街に土地を確保しました。

そこは、ある元大学教授の先生が長年住まわれていた立派なお屋敷でした。その地域の価値を高めるような、ホテルでも別荘でもない新しいコンセプトの施設を作りたい・・・そんな思いでプロジェクトは開始。

しかし、程なくしてコロナ禍によって市場は大きく変化。

そんな折に出会ったのが、NOT A HOTELを立ち上げたばかりの濱渦さんでした。
奇しくも、濱渦さんは、わたしたちと限りなく近しいビジョンを持っていたのです。

あたかも
ずっとそこに存在したかのように
街に溶け込むような建築。

建築パートナーとして迎えたのは、当時32歳の若手建築家・佐々木慧さんです。
建築家・藤本壮介さんの元から独立されたばかりの頃でした。

佐々木さんの熱量と、ダイナミックでありながら街に溶け込むやさしい建築デザインに惹かれ、共に歩み始めることとなりました。

この土地には、目の前に地域の子どもたちが遊ぶ公園があり、春には桜が咲き誇ります。周辺は閑静な住宅街です。

そんな地域環境を守るべく、この建築は一切、建物の影を公園に落とすことがないように設計されています。

そして、夜になって各部屋に照明が灯ることで、それぞれの人生が浮かび上がるようにドラマティックな演出が施されています。

何度でも泊まりたくなる
人生を彩る8つの部屋。

ホテルというと、一部のスイートルームを除いて均一化した部屋が集積されることがほとんどです。

しかし、この施設は家。個性豊かな旅人にとって、それぞれの感性やスタイルに合う空間を用意したい。或いは、何度訪れても飽きることのない体験を提供したい。

そんな思いから、わたしたちは8つの部屋を全く違う空間として設計しました。

インテリアデザイナーとして迎えたのは、小坂竜さん率いるA.N.D。

従来ホテルのインテリアは、長い間滞在すると使い勝手が悪かったり、疲れたりします。

そこで、小坂さんの暮らしに落ち着きと彩りを加えるデザインを取り入れることで、8つの部屋は長年暮らしても飽きることのない「一生モノ」として輝きはじめました。

「+DOMA」は、唯一のドッグフレンドリーの部屋。専用エントランスで直接、街に出かけることができます。

「+CHEF」は料理好きのための部屋。シェフズテーブルを備え、仲間を呼んで夜長を楽しむのに最適です。

「+DESK」は多拠点ワーカーにとって最高のサテライトオフィスに。

「+ATLIER」はクリエイターにとって最高の創作環境に。

「+RETREAT」は明るく広々とした部屋に自分だけの半露天風呂を。

「+BAR」には、専用のワインサーバーを備え、「+SOUND」には最高峰のサウンドシステムが整っています。

そして、「+PENTHOUSE」は、屋上まで含めて250平米以上という贅沢な空間で大勢の仲間を招くことができます。

福岡の街に
一人でも多くの友人をつくり、
この場所に招いてほしい。

旅の醍醐味は、セレンディピティです。

もし、福岡の街で食事やお酒を楽しんで誰かと友人になれたとしたら、ぜひこの家に招いてほしい。

それが普通の旅ではできない、人生を豊かにする最高の体験になります。

NOT A HOTELブランドの中でも、唯一の都市型ホテル。

コロナ禍真っ只中に始まり、約4年間。
振り返ると、かなり冒険だらけのプロジェクトだったのかもしれません。

しかし、思いを共にした多くのパートナーに恵まれ、切磋琢磨しながら完成したそれは、これから多くの旅人の人生に豊かさをもたらしてくれるものと信じています。

Client:Good Life & Travel Company
Partner:NOT A HOTEL
Executive Producer:小山薫堂 / 軽部政治
Producer + Director:萩尾友樹
Project Manager:秋下麻衣

NOT A HOTEL FUKUOKA

実施時期:2023年11月開業

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