BEAMS JAPANのお話を伺ったとき、「匠からオタクまで」という幅広さが今までにない日本文化の発信の仕方で、そこがとても興味深いと思いました。また、ポジティブ思考のBEAMSスタッフと出会い、商品主体ではなく、人が主体だとも感じました。そこで、BEAMSだけでなく、日本中のものづくりの職人さんやクリエイター、そしてそれを愛用するお客さんも巻き込む「TEAM JAPAN」であるべきだと考えました。そういうイメージが膨らみ、BEAMSが多彩なブレーンとタッグを組んで、日本のモノ、コト、ヒトをキュレーションするプロジェクトチーム「BEAMS TEAM JAPAN」として立ち上げ、このプロジェクトの発信拠点として「BEAMS JAPAN」がある、ということを位置づけました。
伝統は革新の連続です。いま、あらゆるジャンルで、日本の文化や芸術を後世に引き継ぐための挑戦が行われています。その際に最も必要なことは、「目利き力」と「和えるセンス」だと思います。価値あるものを見極める目利き力、そして時代に必要とされるものを和えるセンス。この二つを持ちわせたビームスというクリエイティブ集団が本気で日本をブランディングする…これほどワクワクするプロジェクトはありません。 単なる「MADE IN JAPAN」には留まらない、BEAMS TEAM JAPANの「和えるセンス」によって生み出される“伝統と革新”の融合こそが、この場所の売りもの。そういう考え方で、BEAMSとオレンジで一緒に考え、全館に魂をこめてプロデュースしました。