プロジェクト / 事業プロデュース

MEMU EARTH HOTEL

#Web制作 #デザイン #ブランディング #プランニング #プロモーション #空間プロデュース

「地球に泊り、風土から学ぶ」
人と自然の共生型ホテル

「地球に泊まり、風土から学ぶ」をコンセプトに、
芽武という場所の固有性を生かした、
人と自然と地域をつなぐ、場づくりの企画。
JVにて株式会社MEMU EARTH HOTELを設立し、
事業企画、事業計画、ブランディングからデザイン、
オペレーション開発、地域連携まで
トータルでプロデュースしました。

プロローグ

これからの地域、
これからの観光、
これからの食事。
懐かしいけど新しい、
未来型の宿泊体験とは?

MEMU EARTH HOTELは、元はMEMU MEADOWSという”寒冷地における持続可能な暮らし”を研究する実験的施設でした。タイキファームと呼ばれるサラブレッドの育成牧場跡地に作られた建築の実験施設は、国際的にも非常に価値のある活動をしていたにもかかわらず、国内はおろか地元の人にさえもその活動が知られていませんでした。そして、「この施設の活動をもっと広く知ってもらいたい」というオーナー様の想いからお仕事がスタートしました。広告でもイベントでも、どんな手段でも良いとされる中で、現地を見たときに、この場所の本質的な魅力を発信するには、”暮らす”というリアルな体験が一番だと感じ、ホテル事業の立ち上げを提案しました。

十勝のくらしを
感じてもらうこと

MEMU EARTH HOTELが目指したのは、ここで「自分が暮らしていたなら」と想像してしまうような、十勝に根付いた時間を過ごしてもらうことです。

十勝に暮らす方々の「くらしの知恵」の中には、都市で暮らす私たちが忘れてしまった”自然とのつながり”が詰まっています。冬に雪が少ないと夏に雨が多い、といった天気の見方や、飛んでいる虫を見て釣りの疑似餌を変えるといったサバイバル力。余った食材は農家同士で交換する、おすそ分けの文化など。こうした人と自然、人と人との生々しいつながりこそが、十勝の魅力であり、こうした時間を体感していただくことが、この土地を好きになっていただくために大切なことであり、私たちホテルの役割と考えています。

“場所の固有性”を深堀した
デザインとコミュニケーション

ホテルでは“場所の固有性”という言葉をよく使います。
MEMU EARTH HOTELは大樹町芽武という場所に位置していますが、日本の、北海道の、十勝の、大樹町の、芽武、という土地だからこそ体験すべきことを常に深掘りして考えます。

どんな土地においても、歴史・文化、暮らし方や自然環境、聞こえる音や時間の流れ方まで、同じ場所はどこにもありません。その場所ならではの体験を、誰もが楽しく・魅力的と感じられるようにデザインすることが、私たちにとってのホテル業であり観光業だと考えています。

自然との共生を目指す、
サスティナブルホテル

SDGsへの取り組みが注目される中、MEMU EARTH HOTELでは、地域への環境負荷を抑えるだけでなく、地域の持つ価値を学び、お客様に伝えていく活動をしています。

例えば、ホテルには”馬と暮らす”をコンセプトとしたお部屋があります。
牧場の歴史をもつホテルでは、馬と人との共存も一つのテーマととらえています。このお部屋の活用方法について、外部のトレーナーと共に馬にも人にもストレスのかからない暮らし方を追求し、日々ハード面やソフト面の改善を繰り返しながら、サービスを創っています。

初めから完成されたサービスを提供するのではなく、様々な知見者やお客様と一緒に、”ちょうどいいスタイル”を見つけていく、プロジェクト型の運営スタイルを続けています。

こうした活動が評価され、2019年には、デザイン会のアカデミー賞と呼ばれる、「ELLE DECO International Design Awards(通称EDIDA )」にて、ソーシャルデザイン部門を授賞いたしました。

Super Visor:小山薫堂
Project Manager:軽部政治
Producer:佐藤剛史
Director+Service:原田裕人

MEMU EARTH HOTEL
MEMU EARTH JOURNAL

実施時期:2018年11月 OPEN

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