プロジェクト / 企画プロジェクト

ポッキー熊本応援プロジェクト

江崎グリコ

#イベント #デザイン #プランニング #プロモーション #地域 #映像制作 #食

熊本の子どもたちに
ポッキーができること

2016年4月に起きた、熊本地震。
大人でさえ戸惑い、混乱してしまうような状況の中、
子どもたちの心とからだが受けた影響は計り知れません。
そんな子どもたちに対して、
「おいしいお菓子」と「たのしいお話」を通じて
友だちと過ごす楽しい時間を提供、
心の健康を支えるプロジェクトを立ち上げました。

プロローグ

くまモンがくれた縁に
恩返しを

熊本は、代表小山薫堂のふるさとでもある、オレンジにとっても大切な場所。熊本地震を受けて、オレンジも熊本に何ができるかを考え、実行してきました。そんな中でいただいた、
「ポッキーは、くまモンとたくさんコラボレーションさせてもらってきたから、くまモンと熊本に恩返しがしたい」
という江崎グリコからの申し出。
ポッキーとして、今の熊本に何ができるのか?熊本はどんな状況なんだろう?手探りでプロジェクトがスタートしました。

「おいしさと健康」の
江崎グリコだからできる
支援とは

江崎グリコ社は、子どもの心と体の健やかな成長への願いを原点に「おいしさと健康」を理念に掲げているおなじみの企業です。
くまモンとコラボレーションした「くまモンポッキー」をはじめ、熊本県との縁も深く、そのコラボレーションの恩返しがしたいとの思いで、地震の被害に遭った熊本にできること、なにか支援をしたい、というお話をいただきました。
支援と言っても、寄付やボランティア…いろいろなことが考えられます。江崎グリコ社が本当にやるべき支援とはなにか?を考えるところから始まりました。

お菓子を通して
子どもたちの身体を健康に。
心の健康も、支えたい。

そこで浮かび上がったのは、江崎グリコ社が原点にしてきた「子どもの心と体の健やかな成長」。地震の影響で生活のリズムが変わってしまう中で、子どもたちの体や心が受けた影響は計り知れません。
また、保育園や幼稚園、学校の施設も地震の被害に遭って、校庭や園庭で遊べなくなったり、仮設の狭い教室に移動しなければならなくなったり…子どもたちが慣れ親しんだ環境や遊びの時間が失われているという話もありました。
そこで、江崎グリコ社が持っているお菓子の力に加えて、子どもたちの毎日に「友達と笑いあえる楽しい時間」をプレゼントする企画を考えました。

その名も「かみしばいBOX よいこのくまモン劇場」。
みんなで分け合って食べられるお菓子と、熊本の子どもたちが大好きなくまモンが登場するオリジナルのかみしばいが一箱に収まり、箱を開くとその場ですぐに「紙芝居屋さんごっこ」ができるBOXです。
紙芝居のお話は、「ふるさと・熊本を好きでいてもらえるように」と、熊本の民話をベースにくまモンが登場するストーリーとして制作しています。
熊本県庁の協力のもと、このBOXを熊本県内の幼稚園や保育園、学童保育や仮設住宅の中にある「みんなの家」など約1,300箇所に配って、そこにいる友だちと過ごす楽しい時間のために使ってもらうことにしました。

お菓子とお話を囲む「時間」が
子どもたちの笑顔につながる

その後、完成したBOXを持って一番最初の受け取り先となったある保育園を訪ねました。保育士さんに趣旨をおはなしして、子どもたちの前で披露いただくことに。「どんな反応だろう?」「喜んでもらえるかな?」関係者が見守る中、子どもたちの前で保育士さんが箱を開いた瞬間…子どもたちから「わあ!」と歓声が上がりました。そこに居合わせた誰もが「お菓子がやるべきことはこういうことだ、と思った」と振り返るほど、印象的で嬉しい瞬間でした。
その後、子どもたちは声を上げながら紙芝居を楽しんでくれ、おはなしのあとにはみんなでBOXに入ったお菓子を分け合い…なんとそこに、本物のくまモンが登場するサプライズもはさみながら、笑顔の時間を過ごしてくれました。

2017年に第一弾をスタートした熊本応援プロジェクトは、2020年に一旦、活動を終了しました。最初に出会った子どもたちはすでに小学生になっているはず。彼らの心に、みんなでお菓子を囲んで紙芝居を楽しんだ思い出が、すてきな記憶として残っていくことを願っています。

Client:江崎グリコ株式会社
Producer:木村陽一
Planner+Creative Director:新田あずさ
Story Writing:N35

協力:熊本県

ポッキー熊本応援プロジェクト
かみしばいBOXつかいかたムービー[阿蘇こうのとり保育園]

実施時期:2017〜2020年

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